では疲れているとき、自律神経の中枢では、どのような事態が生じているのでしょうか?
実は、自律神経中枢の神経細胞が、サビついて、傷ついた状態になっています。このような状態になると、それぞれの細胞は本来の機能が果たせなくなり、パフォーマンスが低下します。
例えば、筋肉の細胞がサビつき、傷つけば、筋肉のパフォーマンスが落ち、体がうまく動かせなくなったり、重く感じたりします。
ちなみに、細胞がサビついたり、傷つくことを「酸化する」といいます。
中学の理科の実験で行った、銅などの金属を酸化させる実験を覚えていますか?
銅を加熱すると、酸素と銅が結びつき、酸化銅といわれる物質に変化し、見た目の色が変わるだけでなく、物質のもつ性質も変わります。 細胞も同様です。
酸化が起こることで、本来の機能が発揮できなくなるということをなんとなくイメージできるのではないでしょうか。
酸化の原因となるのが「活性酸素」という物質です。
活性酸素は、ヒトが活動するうえで体内の酸素を使う際に生まれる物質です。ヒトは呼吸により酸素を取り入れ、その酸素は脳内や筋肉などあらゆるところで大量に消費されます。
したがって、活性酸素はヒトが生きていく限り必ず生じるものであるといえます。
この活性酸素は強力な酸化作用をもっています。 酸化作用は体内に侵入したウイルスを破壊するなどのメリットがある一方で、細胞をサビつかせ、傷つけてしまいます。
もちろん、ヒトの体には活性酸素から細胞を守るシステムがあります。
しかし、激しい運動や過労により細胞を酷使することで活性酸素の量が増えてしまうと、そのシステムの許容量を超えてしまい、超えた分の活性酸素が細胞をサビさせ、傷つけてしまうのです。
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