睡眠の質が悪ければ、眠っても疲労は回復しない

普段6時間しか眠っていない人のほうが、毎日10時間以上眠っている人より死亡リスクが低いことをご存じでしょうか? 

これは1982〜88年にかけて、アメリカで約100万人を対象に6年間追跡した調査によるものです。

この結果は、睡眠時間が長ければ健康というわけではない事実を物語っています。

しかし、この統計結果だけを見て、普段10時間眠っている人が生活を改めて睡眠時間を6時間に減らしたら、果たして長生きできるでしょうか?

答えは、NOです。

毎日10時間眠っている人は、もともと睡眠の質が悪い、すなわち睡眠中の疲労回復力が低い可能性が高いのです。 その睡眠の質が悪い人が、もしこの統計結果を聞いて睡眠時間を6時間に減らしたら、疲労がどんどん蓄積し、寿命を短くしてしまうことでしょう。

要は、 睡眠は量より質が大切であり「睡眠の質=疲労回復力」に個人差があり、必要十分な睡眠時間は個々人の睡眠の質によって異なるのです。

ゆえに「1日何時間睡眠が健康によいのですか?」という質問は、ナンセンスといえます。 睡眠の質が悪ければ10時間眠っても疲労は回復しないし、一方で「ショートスリーパー」と呼ばれる短時間睡眠の人はわずか5時間でも元気に過ごすことができるわけです。

では、睡眠の質が悪い人は、もう諦めるしかないのでしょうか?

もちろん、睡眠の質 (疲労回復力)は個々人のもともとの体質(能力)にも多少依存しますが、睡眠と疲労の関係を理解すると、実は睡眠の質を高める方法も簡単にマスターできます。

なぜなら、疲労の原因そのものと睡眠の間には密接な関係があるからです。

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